強迫性障害を抱える公認会計士のブログ

強迫性障害で休職・復職を経験した公認会計士が、日々の生活で実施した治療行動を記録しています。

休職してからのお話

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治療

35歳の時に私は強迫性障害のために5か月間休職しました。

私の症状や休職に至った経緯については過去の記事を参照してください。

 

kyouhakucpa.hatenablog.com

 ただし、休職当時は私の症状が一体何なのか、単なる性格なのか、病気なのかさえもわからない状況でした。とにかく仕事に集中できないことが悩みで、頭の中が悩み事で常にいっぱいで、ずっと頭痛や吐き気が続いていました。

 この記事では、私が休職してから自分が「強迫性障害」であると診断されるまでのお話をします。

休職したときの状況

2019年4月半ばに休職する前から、私には食欲減退、吐き気といった身体症状が出ており、会社の産業医の紹介のもと、心療内科にかかっていました。その病院には休職時点で既に2年ほどかかっていたのですが、病名は判然とせず、ひたすら食欲を増進する薬や不安を軽減する薬を処方され続けていました。

 医師は私が特に病気ではないと診断しており、休職したときもしばらく休めば治るという話をされました。私は医師の言う通り、日中遊びに出かけてみたり、仕事の内容が自分に合っていないのかと思い、転職活動などをしましたが、自分の不安が一向に改善しないのに次第に焦りを感じるようになりました。

 

妻の実家へ状況を報告

休職して2か月がたったころ、妻の実家に自分が休職していることを説明しに行きました。さすがに妻の両親には状況を説明しなければ、失礼であると判断してのことでした。幸い、妻の両親は非常に寛容な方であったため、特に私を責めたりすることもなく状況を受け入れてくださいました。

 妻の実家に説明に行ったことで、私には一つ収穫がありました。実は、義父もかつて精神疾患で休職した経験があり、その際に良い医師を探して治療を受けていたのでした。私はセカンドオピニオンを得るため、その医師がいるクリニックの連絡先を聞き診察を受けることにしました。

 

セカンドオピニオン

義父から紹介されたクリニックで、私はこれまでの経緯を説明しました。1時間ほど診察を受けたのち、医師から、あなたの症状は「強迫性障害」です。と診断されました。これまで自分の症状が何なのかさえわからず、一向に回復の兆しが見えなかったため、明確な病名が判明して私は安堵しました。

 一方で医師はこう続けました。強迫性障害は治すことができる病気であるが、その具体的な方法はわからない、このクリニックで模索することもできるがどうするか。

 どうやら強迫性障害の治療には特別な技術が必要で、心療内科の医師なら誰でもできる、というものではないようでした。私はひとまず、自分が本当に「強迫性障害」なのかどうかを確認するため、自分なりに「強迫性障害」について調べることにしました。