原井クリニックを受診
セカンドオピニオンにより強迫性障害であることが判明した私は、その後自分なりに調べ、どうやら自分の症状が強迫性障害で間違いないと確信しました。自助団体OCDの会に参加したときに専門のクリニックを紹介してもらい、私は原井クリニックを受診することになりました。ここまでの経緯は過去記事も参照してください。
もともと受診していたクリニックは半蔵門にあり、セカンドオピニオンを取得したクリニックは横浜でした。その他、心理カウンセリングを浜松町や銀座で受けていたのですが、最終的にたどり着いたのが京橋にある原井クリニックでした。2か月間ほうぼう探した挙句たどり着いたのが、私の職場がある大手町から歩いて行ける距離のクリニックであったのは皮肉なことです。
- 原井クリニックとは
- まずは処方薬を整理
- 3日間集中治療へ
原井クリニックとは
原井クリニックとは、強迫性障害を「治療」できる全国でも数少ないクリニックです。3日間の集団集中治療を主軸とした行動療法を提供しており、実績・経験ともに豊富な医師と心理士で構成されたクリニックです。
心身に不調をきたした方は、まず心療内科にかかると思いますが、まず強迫性障害を正確に見抜くことができる医師が少ないです。仮に正確に診断できたとしても、薬の処方以外の治療ができる医師は極めて稀です。原井クリニックにたどりつくことができた私は非常に幸運でした。
まずは処方薬を整理
原井クリニックでまず実施したのは、処方薬の整理でした。それまでかかっていた心療内科では、病名が判然としないまま不振となった食欲を増進する薬や不安を抑える薬など各症状を抑える薬を複数処方されていたのですが、これを1種類に集約しました。
強迫性障害には「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」という薬が有効です。これは直接強迫性障害を治療する薬ではありませんが、最も有効な「暴露反応妨害法(ERP)」という治療を支援する効果があります。私が服用する薬はこの時から、1年半が経過した現在に至るまでSSRI1種類のみです。
3日間集中治療へ
原井クリニックが強迫性障害の治療に用いているのは、最も効果が高いとされる「暴露反応妨害法(ERP)」という治療法です。特にユニークなのは、患者を集めて集団でERPを実施することです。ERPは患者の心理的負担が大きい治療であるため、医師をはじめ、他者の協力が欠かせません。こうした心理的負担への対処法として、集団で治療することが有効なのです。
私は、SSRIを1か月ほど服用し、症状をある程度軽減したうえで、7月下旬にいよいよ3日間集中治療に臨みました。