強迫性障害を抱える公認会計士のブログ

強迫性障害で休職・復職を経験した公認会計士が、日々の生活で実施した治療行動を記録しています。

強迫性障害とは

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総括

強迫性障害」とはどのような病気かご存じでしょうか。

ここでは、強迫性障害という病気について紹介していきます。

  • 強迫性障害の症状
  • 性格なのか病気なのか
  • 日常生活にもたらす問題

強迫性障害の症状

有名なのが手洗いが止められない、外出時に鍵をかけたかどうかが気になって何度も自宅に戻る。といったものがあります。専門用語を使うと「強迫観念」(簡単にいえば、汚れている、鍵をかけ忘れたといった不安な気持ち)が生じ、それを解消するために「強迫行為」(手を洗う、自宅に戻って施錠を確認する)が止められなくなる症状が特徴です。

 

「強迫観念」は患者によって多様で、汚れている、家の鍵をかけ忘れた、といった典型的なもの以外にも、人を傷つけた、仕事でミスをした、試験で誤答した、犯罪を犯してしまった、神仏を怒らせた、など人間が感じるあらゆる不安が当てはまります。

 

強迫観念だけであれば、誰しも多少は感じるものですので、病気とは言えないかもしれません。強迫性障害が病気とされるのは、先に述べた通りこの「強迫観念」に対処するための「強迫行為」が止められなくなる点にあります。

 

性格なのか病気なのか

強迫性障害に似たもので潔癖症、心配性という性格があります。念入りに掃除をする、念入りに確認を行うなどの行為が見られますが、それをやっている本人は納得ずくでその行為をしており、その行為に何ら苦痛を感じていません。

 

一方で、強迫性障害の「強迫行為」は本人がその行為をすることがばかばかしい、苦しい、やりたくない、と感じているにもかかわらず、やめることができないということが大きく異なります。

 

日常生活にもたらす問題

強迫性障害になると強迫行為が止められなくなります。手洗いが止められない、自宅の鍵の確認が止められない、同じ書類、同じデータファイルのチェックが止められない。これらの不合理な行動の結果、日常生活が破綻します。

 

強迫性障害の患者は自身の行為が不合理であることを自覚しているため、強迫行為をやめられないこと、そのために自分の生活が破綻している事実に大きな苦痛を感じます。苦痛が蓄積して食欲不振など身体症状が現れることもあります。