強迫性障害を抱える公認会計士のブログ

強迫性障害で休職・復職を経験した公認会計士が、日々の生活で実施した治療行動を記録しています。

復職2か月目第2週(2019年10月7日~)に実施したこと

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治療

2019年4月に強迫性障害で休職してから、集中治療を経て同年9月に復職し、2か月目第2週に入りました。復職して1か月が経過しましたので、仕事に堪えられるかという心配はだいぶ軽減してきました。強迫観念が消えることはないのですが、暴露反応妨害法はこの強迫観念に耐えることが目的なので、むしろ強迫観念を歓迎するという妙な感覚になってきました。

 

それでは復職2か月目第2週のトレーニング内容を記載していきます。

  • 研修の質疑応答の時間に質問をする。
  • 当日連絡で休暇をとる。
  • 監査室の電話に出る。
  • 業務効率化のため、独自のエクセルファイルを作成する。
  • 台風が来ているのに外出する。
研修の質疑応答の時間に質問をする。

今週は会社で研修が行われました。研修の参加者は100名ほどで、研修の終了時に質疑応答の時間が取られるのですが、基本的に大人数の前で質問をする人はいません。そこであえて質問をしてみることにしました。人前で話すときは吃音が心配になるのですが、なんとか問題なく質問できました。

当日連絡で休暇をとる。

先月に風俗店に行く。というトレーニングを実施しましたが、それが原因なのか排尿時に痛みが生じました。性病にかかったかもしれないと不安になり、会社への迷惑を承知で急遽休んで病院に行くことにしました。結果的に何の問題もありませんでした。

監査室の電話に出る。

以前も記載しましたが、私には吃音があります。吃音者は特に電話が苦手です。話し相手と対面していないせいか、言葉が出ない時の沈黙が恐怖なのです。公認会計士という仕事は基本的にクライアントの会議室を借りて業務をします。私の監査チームでは会議室の電話に出るときに「会計監査人室の〇〇です。」と言うルールがあるのですが、この言葉が出ないことがあるので、私は電話を避けていました。そこであえて電話を積極的にとることにしました。案の定、受話器を取っても無言の時間が続き、先にクライアントの方から話し始めてしまいました。とりあえず何とかなりました。

業務効率化のために、独自のエクセルファイルを作成する。

会計監査業務は過年度に前任者が作成したエクセルファイルを毎年使いまわすことが多いです。時折、新規の問題に対応してエクセルファイルをゼロから作成することがありますが、普段から多くのクライアントの監査をしているため、なるべく時間のかかる作業はしないようにしています。ただし、過去のファイルが必ずしも効果的、効率的であるわけではなく、マクロを組んだりすれば更に効率化できる余地が多いのが現状です。そこで非効率と感じたファイルをゼロから作り直すことにしました。作成には時間がかかりましたが、結果的に以後の作業時間が大幅に短縮され、仕事に余裕時間が生まれました。

台風が来ているのに外出する。

この時期、妻が産休で実家に帰っていました。週末に妻の実家に通っていたのですが、今週は台風が接近しており、外出が危険なようでした。それでもあえて外出することにしました。結果的には特に問題なく移動できました。

 

2か月目第2週の感想

仕事に復帰してからも様々な強迫観念が生じますが、とりわけ吃音に関する強迫観念が強いようです。私も休職する際には吃音への恐怖が原因で体調を崩したのだと考えて、まずは吃音の治療法を探したほどでした。結局のところ吃音の恐怖も強迫性障害の一側面であり、強迫観念の一つとして整理されましたが、どうやら私にとって主要な強迫観念のようです。

強迫観念は自分自身が生み出すものなので、自分の一番嫌がる物事を熟知しています。なんとか強迫行為(不安の解消)をやらせようと強迫観念の方も必死です。逆に言えばこのように何度も生じる強迫観念に耐えられれば強迫性障害の克服に近づけるのだと思います。なんだか強迫観念が強迫性障害の治療法を教えてくれているようで不思議な感覚になってきました。