強迫性障害を抱える公認会計士のブログ

強迫性障害で休職・復職を経験した公認会計士が、日々の生活で実施した治療行動を記録しています。

3日間集団集中治療へ参加(2日目)

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治療

原井クリニックでの3日間集団集中治療に参加して2日目になりました。前日から手を洗っていないので、なんだか手がべたべたして不快感があります。さて、1日目は主にクリニックの屋内でERPを実施しましたが、2日目からは屋外で実施することになりました。1日目の内容は過去記事を参照してください。 

kyouhakucpa.hatenablog.com

  • 貴重品を放置
  • 個人情報を放置
  • クリニックに戻る

貴重品を放置

クリニックを出た患者一同は東京駅の地下街へ行きました。先生から「皆さんのクレジットカード、キャッシュカードを出してください」と言われ、私たちはそれぞれ自分のカードを財布から取り出しました。先生は続けて、「それではそのカードをここに放置してください」といって地下街の路上に放置して、その場を立ち去るように指示しました。

どうやら、2日目は貴重品を紛失することが不安な確認強迫系の患者に対応したERPメニューのようでした。失敗することに恐怖を感じる私も確認強迫の一種とされますが、貴重品を失うことには特に恐怖感を感じませんでした。一方で、今回の参加者にはまさに貴重品を紛失することに恐怖を感じる症状の患者がおり、その方はかなりダメージを受けているようでした。明らかに目が泳いでいて、冷や汗をかいており、強迫性障害の患者が強迫行為を行っているときの典型的な症状が出ていました。

 

個人情報を放置

お昼になったので、地下街のレストランで食事をとることになりました。ちなみにまだ手を洗っていませんので、食事にはかなり不快感があります。食事が終わった後、先生が「紙ナプキンに個人情報を書いてください」と言いました。先のクレジットカードと同様にこんどは貴重な情報を放置することにしたのです。我々は料理がのっていたお盆に各自の個人情報が記載された紙ナプキンを放置してお店を後にしました。

個人情報の放置も私にとってはさほど恐怖感を感じませんでした。一方、先のカードを放置したときにかなりダメージを受けていた患者の方は、さらに動揺しており、もはや話しかけても何も反応しないくらいになっていました。レストランから離れては立ち止まり、時折先生に対して、やはり個人情報なので回収したほうが良いのではないか、と詰め寄っていました。先生はここがERPの勝負どころだと頑として引き返すことはありませんでした。

 

クリニックに戻る

夕方ごろ、東京駅の地下街から再びクリニックに戻りました。患者同士でその日のERPを振り返って感想などを言い合ったのですが、どうやら1日目に続いて2日目も私の症状にはあまり効果を感じられない結果となりました。

ただし、前述の、この日かなりダメージを受けていた患者の様子を見るにつけ、ERPは強い恐怖を感じるものなのだということがわかりました。翌日は3日間のプログラムの最終日なので、おそらく私の症状に対応したERPが行われるはずです。半分不安、半分期待しながら2日目を終えました。