強迫性障害を抱える公認会計士のブログ

強迫性障害で休職・復職を経験した公認会計士が、日々の生活で実施した治療行動を記録しています。

3日間集団集中治療へ参加(1日目)

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治療

原井クリニックを初めて受診してから1か月後、休職してからだと3か月が経過したころ、いよいよ3日間集団集中治療に臨みました。強迫性障害の治療に最も効果的なのが「暴露反応妨害法(ERP)」という治療であり、3日間集団集中治療は、このERPを3日間かけて患者の集団で実施するというものでした。

  • 参加者
  • 恐怖感を高める
  • 初日の感想

 

参加者

参加者(患者)は6名ほどでした。印象的だったのが、2回目の参加者がいたことです。強迫性障害は一度回復したと思っても、常にその火種は残っており気を抜くと元に戻ってしまう、と本に書いてありましたが、それは本当なんだと気を引き締めたのを覚えています。

初日は各患者の自己紹介や症状の説明がされました。本当に様々な症状があるものだと感じました。不潔強迫(体の汚れが落ちているか不安)、確認強迫(仕事に必要なものの紛失が不安)、疫病強迫(害虫による病気感染が不安)、加害強迫(電車内で痴漢と誤認されないか不安)といった症状が説明されました。

 

恐怖感を高める

「暴露反応妨害法(ERP)」は恐怖を感じるものに触れ(暴露)、発生した強迫観念を解消するために、普段行っている強迫行為を抑制する(反応妨害)、という治療法です。簡単に表現すれば、恐怖を我慢する治療法です。強迫性障害患者にとっては「死ぬより怖い」と言われる強迫観念に耐える必要があるので、とても一人ではできません。だからこそ、集団で実施することが有効なのです。

初日は軽め(?)のメニューで、床に素手で触れる、他人の足の裏を触る、他人が舐めた飴をなめる、便器の中に手を入れてその手を洗わない。など主に不潔強迫向けのERPを実施しました。

 

初日の感想

こうして、初日が終了しました。主に不潔強迫向けのERPであったため、仕事や試験で失敗することに恐怖を感じる私には、正直あまりピンとこない内容だと感じました。私の症状については、過去記事に記載していますので参照してください。

 

kyouhakucpa.hatenablog.com

 しかし、いろいろ不潔なものに触れたあと、一切手を洗っていないので(ちなみに3日の集中治療の間、手洗いは禁止です)、なんとなくもやもやした不快感が残り、その反面、普段私の頭の中を支配している失敗への恐怖が薄らいでいく感覚がありました。ERPにはこのように、恐怖感や不快感を感じる対象をわざと増やすことで、対象一つ一つの恐怖や不安のレベルを下げる、という手法があるのだそうです。