強迫性障害を抱える公認会計士のブログ

強迫性障害で休職・復職を経験した公認会計士が、日々の生活で実施した治療行動を記録しています。

復職第2週目(2019年9月9日~)に実施したこと

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治療

2019年4月に強迫性障害で休職してから、集中治療を経て同年9月に復職し、第2週目に入りました。強迫性障害を治療する秘訣は「絶対にやってはいけないこと」をやることです。とは言っても前回の記事で記載した通り、世間一般から見れば大したことではありません。あくまで強迫観念の視点でやってはいけないことをやる、ということです。

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私の強迫観念は「失敗してはいけない」というものですので、治療としては失敗しそうなこと、やったことのないこと、自分の倫理観に反することをすることにしています。また、それらを実行する際の不安や恐怖、嫌悪感に耐えることも重要です。それでは、第2週に実行した内容を紹介していきたいと思います。

  • 一人カラオケに行く
  • 美容室で髪を切る
  • ゲームセンターでドラムのゲームをやる
  • 地元密着系のラーメン屋に入る
  • おしゃれな服を買う
  • 占いの店に行く
一人カラオケに行く

私はそれまで、カラオケにほとんど行ったことがなく、お店のシステムがわからない不安と一人で行くという恥ずかしさを体験する目的で行きました。店員さんに変な目で見られることもなく、あっさりと時間が過ぎました。

美容室で髪を切る

男が美容室に行くのは男らしくない、という謎の倫理観を持っていました。倫理観に反した行動として美容室に行ってみました。普段の床屋より技術が高く、お気に入りの髪型になりました。

ゲームセンターでドラムのゲームをやる

今のゲームセンターには音ゲーと言われる楽器を演奏するゲームが多いです。その中でも動きが派手で目立ちそうなドラムをたたくゲームをしました。素人なのでタイミングを外しまくったのですが、とくに誰も見ていませんでした。

地元密着のラーメン屋に行く

私はシステムのわからないお店では、恥をかいたりするかもしれないので、基本的に飲食店はチェーン店ばかり行きます。そこであえて地元にしかない個人商店に行ってみました。以外にも食券を導入しているお店で少し焦りましたが、とてもおいしいお店であることが判明し、その後常連になりました。

おしゃれな服を買う

これも美容室と同じで、おしゃれをするのは男らしくない、という謎の倫理観がありましたので、それに反する行動ということで実行しました。服を選んでいる間は恥ずかしい気持ちがありましたが、気に入ったコーディネートが決まり、以後ずっと着ています。

占いの店に行く

これはシステムがわからないお店に行くという面と、お客さんが女性ばかりなので場違いで恥ずかしいという感覚を体験するために行きました。強迫性障害は治りますか?と質問したのですが、これから良くなります。との結果が出ました。

第2週目の感想

遊んでばかりいるようですが、この週からフルタイムで働いています。仕事中は従来のように失敗するかもしれないという不安がたびたび生じています。とくに私には吃音があり、電話などで言葉に詰まってしまうことがとても不安でした。その他PCの扱いで入力ミスをする不安や非効率な作業をしてしまって時間を無駄にする不安など、強迫観念は絶え間なく沸き起こります。

強迫性障害の治療に有効な暴露反応妨害法(ERP)はこのような恐怖に耐えることが重要ですので、何ら対策をせず、ひたすら失敗する不安を放置して業務時間を過ごしていました。不思議なことに失敗しても構わないと、対策を練ることを放棄したほうが集中力が増し、仕事が早く終わるようになっていきました。